劇団史上、最も涙があふれる作品。 [blog]
『雨と夢のあとに』通し稽古を見て確信しました。
キャラメルボックス史上、最も涙があふれる作品と言い切って過言なし。
http://www.caramelbox.com/stage/ameyume2013/
7年前に柳美里さんにインタビューさせていただいた機会に、直接、この話をお聞きしました。
伴侶であった東由多加さんが、余命一ヶ月と宣告されたとき、「俺があなたを残して死ぬはずないじゃない。絶対に死なない」と言い続けたそうです。両肺に水が溜まり、すでに話をしていること自体奇跡のような容体でした。「絶対」という言葉が嫌いで、いつも「絶対なんてありえない」と言っていた東さんが、「絶対」を連発しているのだから、絶対に死なないんだろうな、と思いこみ信じるようになった。「この物語は、『絶対に死なない』という約束の言葉から生まれた夢物語、ファンタジーなんです」と、柳美里さんは語ってくれました。
大内厚雄が演じる主人公・朝晴(トモハル)には、東さんが投影されています。
「絶対に死なない」と言い切った、彼の強烈な「生きる」気持ちを舞台に乗せられたら、と願ってやみません。
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